3 逃げる、わたし

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【茜ちゃん、お早う。よく眠れた?具合、悪くない?】 蒼吾くんのメッセージに、返す事も出来なくてただ既読だけが付いてゆく。 【雪が結構降って来たね。電車が止まってるよ】 【次の休みには、会えるかな。ダメかな?】 【卒業のお祝い、何がイイ?なんでも我儘言ってくれていいよ】 あれから日に何度も、メッセージをくれる。 蒼吾くんは何も悪くないのに。 元カノと自分の差を知って、勝手に落ち込んでいるのはわたし。 あんなに綺麗なヒトだなんて、思わなかった。 もしかしたら、蒼吾くんも結婚を考えていたのかな。 蒼吾くんのメッセージにも、着信にも。 応える勇気の無いまま、数日が過ぎて行った。
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