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「・・・蒼吾くん」
困ったような、彼女の声。
「どうかした?」
すっとぼけて、彼女の淹れてくれた紅茶を飲む。
もじもじと、恥ずかしそうに身をくねらす様が、可愛くって仕方無い。
ソファーに座る、オレの膝の上に茜ちゃん。
後ろから抱きしめるような態勢で、紅茶を飲む。
彼女がテーブルにカップを置いたのを見計らい、そっと耳を甘噛みする。
ビクッと身を震わせる彼女が、可愛い。
顔どころか、耳も首も真っ赤に染まって。
可愛くって色んな場所にキスをして。
「茜ちゃん。大好きだよ」
自然にセリフが、口から零れた。
「蒼吾くん・・・」
見る見る間に彼女の瞳に、涙が浮かぶ。
「好きで好きで、仕方無いなんて。初めてなんだ」
真珠の様な涙を零す、愛しいひとに。
「もう逃げないで?オレの腕の中に、ずっといて・・・」
囁いて、またキスをして。
「蒼吾くん・・・大好きぃ」
泣きながらオレを受け入れる彼女にキスしながら、その小さな身体をそっと抱える。
首に腕を回してキスに集中している間に、彼女の身体をゆっくりとベッドに沈めた。
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