472人が本棚に入れています
本棚に追加
伝言板から始まった恋は、伝言板に助けられ。
新しい生活が始まった今も、蒼吾くんの隣で笑っていられる。
卒業式に、両手いっぱいの花束で迎えに来てくれて。
「ごめんね、ボク?茜はオレのモノなんだ」
何か言いたげだった、同級生の男子に大人げないセリフを吐く。
みんなに冷やかされながら、彼の車に乗って。
お祝いに港の見えるホテルで、大人の時間を過ごした。
わたしの右手の薬指には、綺麗な色の石のリング。
「こっちの指には、もっと大きな石のにするから」
甘いセリフで、わたしの左手の薬指にキスをする蒼吾くんは。
あれからいつでもどこでも。
「茜、好きだよ」
愛を囁いてくれるようになった・・・
「蒼吾くん・・・人が見てる」
街中で言われて赤面すると、
「オレはいつまで蒼吾くん?」
拗ねたようにわたしを睨む。
呼び捨てなんて・・・
真っ赤になって俯くわたしの耳元で、
「ベッドの中では、蒼吾って呼んでくれるのにね」
さらに赤面するようなセリフを吐く。
からかうような彼にムカついて、そっと伸びをしてキスをした---
~Fine~
最初のコメントを投稿しよう!