3人が本棚に入れています
本棚に追加
家に帰るといつも陽気な母さんが泣いていた。お爺ちゃんも泣いている。ついでに猫のミケも鳴いていた。
「ただいま。姉さんはどこ?どっかに隠れてるんでしょう?」
「タマミが、タマミが…」
号泣する母。芝居に熱が入ってるなー。
「タマミが自殺した。今から警察に行くがお前も来い。」
お爺ちゃんはそう言うと、電話をかけた。どうやらタクシーを呼ぶようだ。
ニャー。ミケは僕の足に頭を擦り付けて、どこかへ行ってしまった。
10分後、タクシーが来てクラクションを鳴らす。僕はお爺ちゃんに手を引かれ、タクシーに乗り込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!