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僕は義兄さんを案内して、姉の亡骸の前に行く。姉は亡骸になっても美しかった。
部屋に誰もいないのを見計らい、義兄さんが姉に何かを履かせている。パンツのようだ。
「ケンジ君、君は知らないだろうが、君の姉さんは生ゴムが好きでね。フェティシストさ。変態だったんだよ。よく二人で見せ合ったものさ。」
生前の姉を思い出したのだろうか。義兄さんはボロボロ泣きながら、姉の亡骸に生ゴムの下着を履かせていく。チラリと見えた姉の繊毛は、それはそれは美しかった。
姉に生ゴムの下着を履かせ終わると、義兄さんは僕の手を握り泣き続けた。
ボロボロ。
ボロボロ。
義兄さんの手は生暖かく、僕は厭だなぁと思った。
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