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もっと言えば先輩二人も男子だと思っていた。
生物部とか、いかにも男子の部活って感じだし。
っていう私も生物部だけれど。野村先輩もいてくれてちょっと嬉しいというか、なんというか。
「あ、それ立花ちゃんの栞?」
と、野村先輩は私が読もうとしていた本をいつの間にか開いていて、押し花の栞を持っていた。
その栞は貸してもらった栞とはまた別の物で、三枚目の栞だ。
「へー……蝶野ちゃんには貸したんだ」
ん?
野村先輩はテーブルに項垂れながら押し花の栞をぴらぴら、と揺らしている。
私は首を傾げて野村先輩を見ていた。
私にはって、どういう意味?
と、そうしていた時、ぎぎっ、と部室のドアが開いた。
「乃々ちゃん? こっちに……と、お客さん? こんにちは」
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