第4章 花弁のお茶会

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 という事で時間があるので私はこの素敵な部室で読書でも、と当初思い描いていた事を実行できると、うきうき、していたのだけれど。 「……えっ、と」  とにかく今は部室に入ってきたこの女子生徒の質問に答えなければ。 けれど私は戸惑ってしまい、答えようとしたけれど驚きが大きすぎて上手く言えなくて。 「ここ、一応部室なんだけど?」  うっ。  またもの質問に戸惑いが増した。 「ちょっとー、聞こえてる?」 「うっ、き、聞こえて、ます。その、あの」 「はっきり言ってちょーだい。一年?」 「は、はい」 「あっそー。アタシは二年の野村(のむら)。野村乃々果(のむらののか)」
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