第4章 花弁のお茶会

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 け、喧嘩? 「最近は落ち着いてるからー、大丈夫大丈夫ー」  それは何より、という感じです。 と、その時、私は気づいた。 「もしかして、野村先輩は」 「やーっ! 先輩だってー! 嬉しーっ、言われてみたかったんだよねー!」  明るいのはいいけれど、ちょっとは人の話を聞いてほしい。 嬉しそうなのも笑ってるのも悪い気はしないのだけれど。 「あの、そのー、野村先輩は立花君が言ってた、動物科の?」 「あ、そうそう、アタシ動物科!」  と、野村先輩はようやく私の手を離してくれて、隣に座った。 けれどテーブルに肘をついて頬杖をついて、ずっと私を見ている。 真っ直ぐに目を見てくるので、ちょっと照れる。 付けまつげがばっさばさだ、とも思った。
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