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僕は世界を創造した。
僕が在る”場”に新たな空間概念を創造。
その新たな空間の中に、大地、空、海を形成。
世界と呼べる形になったその空間に、生命を生んだ。
植物、動物、そして人間。
僕は、その生物たちにほんの少しずつ差を作った。
植物は動くことなく、意識を持たない。
動物からは種を超えた理性を消し、食物連鎖の本能を強く出した。
人間からは何も減らさなかった。
その代り、欲と知性を与えた。
そして、この原則が掻き消える瞬間を世界意志によってランダムに作られるようにした。
そして、その世界意志と世界の万物を調整する神、天使という存在を作った。
別に僕がそのままその世界の神として存在してもよかった。
でも、僕にはそれがつまらないことに思えた。
だから僕は、今まで通り存在するだけの自分を選んだ。
僕はあくまで”場”に存在し、世界を作っただけの存在となった。
そしてその世界は、神たちの庇護のもと廻り始めた。
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