天下人の寵姫 第4話 寝所で待つ姫

寝所で待つ姫

「姫ーーー

どのような

ーーー気持ちか？」

信長公は戸を開けると、美加に尋ねた。

短く途切れ途切れに話す信長公にますます胸が高鳴る。

そう言うと、静かに部屋へと入ってきた信長公。

用意された夜具の上にあぐらをかいて座る。

美加は頭を上げられない。

“こわい、でも…”