寝所で待つ姫

6/20
前へ
/26ページ
次へ
「も、申し訳ございません。」 会わせる顔もなく、一度あげた頭をまた、畳にすりつけるほどに下げた。 「よいのだ、予はおもしろがっておる。」 信長公の手が美加の頬に触れた。 美加の全身に心地よい電流が流れる。 “ああ、また顔が赤くなってきているーーー この方は触れれば、私はどうなるかもわかって、触れてらっしゃる。 手のひらであそばれているよう…。”
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

204人が本棚に入れています
本棚に追加