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「あの……聞いてるのか?」
男のその様子を心配そうに顔を除かせては彼女は困っていた。自分より大きい者の相手をするのだからそれは困るのは当然だろう。
「……」
男は彼女をじーっと黙ったまま見つめるとガシッと右手で掴んだのであった。
「え!!? 何を……」
今の状況に彼女は吃驚しながら男の顔前まで近付けられると どうしていいのか分からなかった。すると、男がボソッとこう呟いた。
「よく出来た人形だな」
「え??」
男はそう呟くと、ぷにぷにと彼女の顔を突っつくと珍しそうに彼女を眺めた。
「スイッチは何処に有るんだ? クオリティー高いな?? 今時の玩具は?」
「お……玩具? って私は玩具じゃ!!?」
男は彼女を玩具だと思ったのか彼女の言葉を無視して身体を指で触り始めたのだった。
「………んっ!!?」
男に自分の胸をなぞり書きするように指で触れられ、脚は小さな片足をあげられて。自分の白いショーツ姿をマジマジと男に見上げられると頬を真っ赤にさせながら男を睨み付けた。
「あ、そっか! こう言う人形ってお尻にスイッチがあるもん――」
男が言葉を告げたと思ったら言葉を最後まで言い終わらない内に、男の人指し指を掴み彼女は小さな体で、男を背負い投げし軽く放り投げた。
「こっ……このっ……ど変態野郎!!!」
彼女は当然そう叫ぶと、玄関から投げられた男は。そのまま床下を突き抜けて居酒屋のお店へと落下したのであった。
「うわぁあああ!!」っと男は、当然。叫びながら自分が玩具だと思っていた彼女を身体は小さくとも普通の女だと確信した。
「キャッ!!?」
女性員の叫びと共に、居酒屋の天井から落下してきた男を、客達は吃驚しながら 彼に心配そうに声をかけていた。
「おい? 大丈夫か? そこの兄ちゃん」
「何で天井から??」
「大丈夫か?」
御客の掛け声と共に床下に叩き付けられた男は頭を擦りながら起き上がって来た。
「……っ……何とかな、痛てて……何なんだ?あの玩具女は?」
立ち上がると愚痴をこぼしつつ天井を男は見上げた。見上げると共に玩具?彼女が降りてきたのであった。
「失礼な奴だ」
彼女は男の懐目掛けて勢いつけて蹴り降りてくると男は倒れ呻き声をあげた。
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