4人が本棚に入れています
本棚に追加
我々のようなサイボーグを駆使した犯罪捜査に対抗して犯罪者もサイボーグを使った犯罪に手を染めるようになった。
代理犯罪と言う、新手の犯罪だ。
従って犯罪に使われたサイボーグも、機械なので走行速度は生身の人間の数倍である。
我々も犯罪者検挙の為、日々、性能が調整されている。
これは性能の勝負だ。
逃走した熱源はアスファルトを足で砕きながら真夜中の都会を走る。
「No.11、地区のマップグラフを表示せよ。迂回ルートを模索する」
「了解。地区マップヲ転送シマス。同時二迂回最短ルートヲ検索…」
データベースに簡易マップと、その最短ルートが幾つか転送された。
この時代の犯罪者の検挙は、熱源が検挙射程に入ると、EMP(電磁パルス)を射出する。
一時的にではあるが、強制的に対象の電力源をoffするものだが、犯罪者も同タイプの武器を使う。
「目標熱源。EMP射出態勢。刑事No.07、ジャマー展開ノ用意ヲ」
「了解した。これよりジャマープログラムを展開。No.11。追跡速度を上げよ」
「了解。追跡速度20%アップ」
No.11は追跡の速度を著しく上げて犯罪熱源を追い詰める。
最初のコメントを投稿しよう!