退屈から新鮮へ

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(それにしても何で…?) 俺は、どうしたらいいのか分からない。 (それにしても…かわいい) 二次元にいそうな顔、見た目からして天然キャラみたいだ。 「う……ここは?」 (あ、起きた) 「ここは…」 「ああ…ここは……」 少女は俺の言うことを無視し、崖の上から集落を眺めている。 「って無視かよ…」 少女は、手をかざした。 「まさか…」 俺はその美少女の格好をコスプレって決めつけたのを後悔した。 その少女の手から何やら紙が出てきた。 マジックで良く見るからそれほど驚きはしなかっただけど、生で見たのは初めてだ。 「うん…ここだ!」 (えっ…「ここだ?」) これから何が起こるか分からなかった。 そして、少女はこちらに降りてきた。 「あのう…ここに海野 ショウって人いません?」 「あ…俺です」 「ええっ!?」 「んで…俺に何の用?」 「あなたを今回のバトルロイヤルに参加していただきます」 「はっ…はい!?」 急な展開に、俺は脳内パニック陥った。 (落ち着け…俺) 「待て待て!ここじゃ…あかんやろ!」 何故か関西弁になってしまったが、でも、俺は、内心参加してみたいと思ってみた。 「それはないよ。場所を移すだけ。だから参加して!お願い!」 俺の好奇心は裏切れない 「いいよ、参加する」 (軽い気持ちで参加したけど、本当にいいのだろうか?) 疑問が生じる。 「ありがとう!」 俺は下を見た。 そして、サンダル履いていたことに気づいた。 「でも、条件がある。ちょっとサンダルじゃきついから待って」 下を向いたまま言った。 さすがに競うのにサンダルは厳しい。 しかし、 「そんな必要はないよ」 そのコメントを聞いた時、俺は前を見た。 (あれ?) 目の前にいたはずの少女がいない! 「少し、お休みなさい」 「あっ…!」 俺の体の力が抜けた。 「さぁて…始めようか」 手を崖に触れ 魔方陣をだし 消えた。
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