第1章

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「おじゃまします」 靴を脱いで上がる リョウはキッチンへ向かう お茶を淹れてくれるのだ 私は勝手知ったる様子でリビングへ いつもの定位置、 ローテーブルの隅で ソファーに座らずカーペットの上に 勉強道具を広げる 「はい」 カチャン、とカップが置かれる 「ありがとう」 紅茶のいいにおいが広がる リョウも自分用のマグカップと、 文庫本を持って来る 私から少し離れたところで ソファーに座り、 本を読む いつものように
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