第1章

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私のシャーペンを走らせる音と、 リョウがページをめくる音が響く 国語の課題を3ページ進めたとき、 土曜に花火大会があることを思い出した 「ねぇリョウ」 「何?」 すっきりした顔がこちらを向く 「次の土曜に花火大会があるんだけど、一緒に行かない?」 「行かない」 視線が文面に戻る 「ええ~」 恨みがましい視線を送ってみる リョウの表情に変化は見られなかった 心の中で、ひっそり嘆息する
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