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私のシャーペンを走らせる音と、
リョウがページをめくる音が響く
国語の課題を3ページ進めたとき、
土曜に花火大会があることを思い出した
「ねぇリョウ」
「何?」
すっきりした顔がこちらを向く
「次の土曜に花火大会があるんだけど、一緒に行かない?」
「行かない」
視線が文面に戻る
「ええ~」
恨みがましい視線を送ってみる
リョウの表情に変化は見られなかった
心の中で、ひっそり嘆息する
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