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「わしゃーのう、色々と見てきたものじゃが、行き場が無い若者を見つけるのが得意なんじゃ。お主を見た感じ・・・全てを投げ捨てて出てきたんじゃろう?」
まるでさっきまでに起きた事を見られている様な気分である。
「そしてのう、わしゃあ才能を見つけ育もうとする意思を投げ捨てようとしている者に、きっかけにすらならないかも知れんのじゃが、言わせて貰うぞ?わしが学園長として勤める、白魔法を専門に教えている学園、クレクレ学園に来てみんかのう?」
今まで僕は黒魔法を重点的に学び、黒魔法の事しか分からない。この歳で。初めから学ぶ事が出来るのだろうか?
「なーんにも気にする事は無いんじゃ。お主は瞑想が秀でておるのう。見るものには分かる事じゃが、瞑想を制したものだけが魔法に精通するといっても過言じゃないのじゃよ。じゃがこの事について深く語るよりも身を持って体験した方が良いじゃろう。見る限り黒魔法の才能は皆無じゃが、白魔法は試験を受けさせる事も必要が無いほどの才能があるのう。じゃが特別扱いをする訳にもいかぬ。それはのう・・・お主のこれからに繋がる事じゃからじゃ」
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