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僕はドラヤキ学園長に縋るしか道は無い。それは他でもなく、自分自身が良く分かっている。何も残せないのであれば、僕は父さんと母さんに顔向けが出来ない。帰る場所が無い僕には、救いである。
「着いてくる決心が付いたようじゃのう。お主が受けるクラス分けの試験は、明日行う事にしよう。そしてのう・・・これは差し出がましい爺のおせっかいじゃが、美容室に今から行くぞ」
何故ここで美容室なのだろうか?
「お主は身だしなみを整える事も出来ないレベルの黒魔法しか使えなかったんじゃろう?それは仕事を請けれない事に繋がるがのう。お主は魔法が使えない者も働いて生計を立てておる事を知らないようじゃのう。わしらの生活を支える仕事をしている者たちもおる。世界は一人で動いているんじゃないんじゃぞ?ふぉっふぉっふぉ」
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