王様ゲーム

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「みんなでさ、ゲームをしてほしいんだよね!」 「…ゲーム…ああ」 桜ノ宮先輩、ドヤ顔先輩などの才能を持つ人たちは素直に話を聞き入れたが、そんな才能を持たない僕たちも居るのだ。 説明はしてくれるよな。 「そうだよ!……椿先生、漆輝先生、梶くん」 【…はい】 「はい」 「はい!」 「これは生徒の才能をより良くするためにやることなんだ。君たちにはそれを見て、そして才能のことを教えてあげる。分かるね?」 【はい。】 理事長の真面目でシリアスな雰囲気に、正直ちょっとびっくりした。 さっきまで酒を飲んだサルみたいな態度でイライラしたがやはり彼は理事長なのだと改めて思った。 「だから教員も全員参加ねー!」 「…はあ…ってえ!!?」 「みんなの才能を伸ばすことが出来るなら私は全然いいですよ」 【……ノーコメントで】 日比谷さんが大声を出し、驚いた所で椅子に座っていた理事長はスッと音もなく立ち、僕たちを見てこう言った。 「まあ、なにをするかはみんなで決めてよ!僕はちょっと世界会議?ってやつやるから!んじゃあ!バイバーイ」 「うわっ」 理事長が別れを言った瞬間、白い煙を出し椅子が爆発した。バラバラだ。理事長も吹き飛んだのではないかと一瞬思ったが、そういえばあの人は<手品>の才能を持っていた気が… 「はは!やっぱり理事長の才能は素晴らしいねぇ。尊敬しちゃうよ」 「不思議ですよねえ(´・ω・`)手品のクオリティーすごすぎですよ…(゚□゚;)オッフ」 「でもさっきなんか『よっし!トイレ行こう!』とか聞こえてきたよ…」
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