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「ここで会ったが100年目!!今日こそ決着をつけるわよ、セリシア!!」
「お、結構いいもの入れてあるなー。納豆とか久しぶりに食べるわ。」
「ウィザードのあなたを倒して私の方が有能な魔法使いだということを証明するわ!!!」
「あー、でも料理するの面倒だなー。出来合いのものが少ないのは残念だ。」
「ちょ、ちょっと!!無視しないでよ!!」
チッ、面倒だなぁ…。
さっきから喧しく私に絡んでくるのは、私の…まぁ、一応友達のルイ。
箒で空を飛んでいて、頭には尖った特徴的な帽子を被っている。
もうお分かりだろうが、彼女はウィッチ。分かりやすく言えば魔女だ。
箒で空を飛び、元素魔法を得意とする普通の魔法使い。
「何か用?」
「ええ!今日こそあなたを倒すわ!!覚悟なさい!!」
「今日はパス。眠いから。」
一々難癖付けてくる以外は普通にいい子なんだけどなぁ…。
昔戦った時にコテンパンにして以来、私に執拗に絡んでくる。
その度にボコボコにして、の繰り返しをしていたら勝手にライバル認定されてましたとさ。
「また逃げるのね!?私が怖いの!?」
「いやー、やっぱりルイには敵わないよー。流石は魔女といったところかなー。」
勿論こんなことは微塵にも思っちゃいないが、こうしておけば大概なんとかなる。
「そ、そうよね!私に敵うやつなんていないんだから!!」
クッソチョロいな、流石は魔女。
まぁ、こんなのでも一応友達だから紹介しておきました。
「じゃ、また今度ねー。」
「また会うのを楽しみにしてますわ、セリシア!!」
喧しくて面倒だけど、素直ないい子なので嫌いじゃないよ。
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