第5章

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あるときハウスキーピングの仕事で訪れた部屋の持ち主に、何気なく歌のことを話した。 興味をひかれた部屋の持ち主は、その場で一曲歌うことを要求した。 「そして、ダイソンをマイクに見立てて歌ったそうよ。伴奏も何もなしで。その歌に感動した持ち主はすぐさま知り合いのレコード会社の社長に連絡して、彼女を引き合わせた。早速デビューが決まり、あっという間に彼女はアジアの歌姫となった。ちなみにその部屋の持ち主が今の旦那様ね」 「へー」 「ダイソン」 「シンデレラストーリーですねえ」
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