第5章

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やはりシンガポールじゃない。 サラべナ王国。 もしかして鈴木の出身はサラベナなのだろうか。 「なに、サラベナに興味あるの? また、マイナーなところに引っかかったわね。観光で見るようなものはビーチ以外にはないわよ」 ビールジョッキを傾けながら、理恵子は栞をからかった。 「いえ、ちょっと……」 言葉を濁して終わらそうとしたが、理恵子は許してくれなかった。
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