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「ぎゃぁああぁー!!」 アレンは叫び声を上げた 「煩いさ!!」 ラビはアレンを殴ろうとしたけれど… 「「「あ…」」」 ぎゃぁああぁー!!! 3人の悲鳴が森中に響き渡った ドッカッーン!!! 3人は村の広場に落ちた 「うげっ…」 ラビ、神田、アレンという順番に積み重なっていた 「いたたた… ラビのせいですよ!!」 アレンは腰を擦る 「さっさと降りろ!!バカモヤシ!!」 「二人とも…重い…」 ラビの口からは魂みたいなものが見えたような気がした 2人はラビの上から降り、辺りを見回すと… 村の男たちが釜などを持っていた 「誰だ!!」 「この村に何のようだ!!」 村の人達は今すぐにでも襲い掛かってきそうな勢い 「この村に巫女様というものが居ると聞いてきて…」 ピクッ 村の人達は巫女という言葉に反応を示した 「巫女様に知らせろ」 「やっぱり…こいつらも…」 村の人達はヒソヒソと話し始め、1人の男が何処かへ走っていった 村の人達はさっきより勢いを増した 「僕… なんか変なこと言いました…?」 アレンは冷や汗をかいていた 「…チッ」 神田は舌打ちをし、刀を抜こうと右手をかけた 「ユウ!!村の人傷付けちゃ、巫女に会えないさ!!」 ラビは神田をユウと呼び、止めようとした 「チッ…」 神田はラビを睨ながら、刀から手を離した 「巫女の所に案内して貰いませんか?」 アレンが爽やかな笑みを村人達に向けた 「ぐっ…」 「どうするんだよ」 「待て。今巫女様の所に向かわせている」 「でも…」 村人達はヒソヒソと話し合っている 「ちょっと待ってみましょうか」 アレンは苦笑いしつつ、小さく溜め息を吐いた
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