第一章 僕と入学式と便意

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_アーテムセル_ "シャギア学園" 『本日は学園長が食中毒のため、代わりに生徒会長のアズナ・トライガンさんに歓迎の言葉を頂きます』 今まさにシャギア学園の入学式が行われている。 僕はこの度シャギア学園に入学が決まり、今年から一年生として学園生活を送ることとなった。 シャギア学園は学園全体が街のような作りで、学園を中心に居住区や商業スペースなど、学園都市と言える規模になっている。 そんなことより今はこの入学式だ。 規模が規模なだけに異常に長い。 来賓席の紹介に2時間程掛かったのは予想外だったが、サビしか知らない曲のサビを只管リピートして乗り切った。 そして恐らくこれが最後にして最大の試練 学校の長の挨拶 それは聞く者総ての精神を削るもので貧血で倒れる生徒が続出する魔の時間だ。 生徒会長が代わりにするのだとしても長期戦になるのは間違いないだろう。
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