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「はい」
ベッドヘッドに背中を預けて短く応じると、
『もっしー。お疲れさま。マイエンジェール』
ダレ?
『早くキミの声が聞きたかったよ。
マイスウィート』
・・・・・・。
「どちら様?」
表示は間違いなく西園寺零になってるけど
明らか違うでしょ。
それになんだか周囲がやたらと賑やか。
繁華街か、お店にいる感じ。
『僕のエンジェルは恋人の声忘れちゃったの?
いけない天使チャンだね』
あのさ。
あたしバイト上がりで疲れてんのよ。
そんで無駄な電話とか苦手なの。
「てか、別人でしょアンタ」
イラッともくるわ!
『つれないなー。僕のハニーは』
はぁーっと盛大にため息を吐き出して
気がつくと右耳に髪をかけていた。
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