808人が本棚に入れています
本棚に追加
/1202ページ
◇◆◇◆◇
ピッロリロリーン――ピッロリロリーン――ピッロリロリーン――
脳みそに揺さぶりをかけるが如く響いたアラーム音に、
至福の時間が、いっきに覚醒に導かれていく。
「んんー」
唸りながら目を閉じたまま、手探りで枕の横を探る。
寝る時にはいつも枕元に置いてるスマホは直ぐに見つかった。
毎朝の事だからアラームを止めるのだってお手の物
目を瞑ったままでも楽々とこなせるのである……。
ピッロリロリーン――ピッロリロリーン――ピッロリロリーン――
はずなのに、
今日に限って止まらん。
あれ?
ぱちっとまつ毛を上げて、
手の中の沈黙したままのMyスマホに目を向ける。
最初のコメントを投稿しよう!