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そして、先ほどまで囁かれていた経歴を、
担任及び本人の口から聞かされることになった。
噂は概ね真実だったようだ……体裁的には?
なんて補足してみたりする捻くれ者のあたし。
ともあれ、これはクラスの王子様確定ですな。
おそらくほとんどの生徒が、
教壇に立つ王子に目を奪われているだろう瞬間。
戻れなかったに一票――
あたしはといえば、
バカみたいにそんなことを考えていたりして。
興味なんかこれっぽっちも感じていなかった。
これが、あたしと西園寺零との出会いだった。
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