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お母さんを送り出して、
自分も簡単な朝食を済ませたあたしは、
掃除と洗濯を終わらせてから机に向かった。
それでも今日は始動が早かったからまだ9時くらい。
しばらく教科書や授業のノートと睨めっこしていたら、
傍らに置いていたスマホが意外な相手からの着信を告げた。
◇◆◇◆◇
待ち合わせした駅前のファミレスのドアを開けると直ぐに、
店の奥まった席に目的の相手を見つけることが出来た。
きっとドアが開くたびに気にかけていたんだろう。
直ぐにこちらに目を向けた宮本は、
目が合ったあたしに、
気まずそうに笑って小さく手を振った。
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