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「ずっとタカが気にしてた。 イブちゃんの心の奥に壁がある気がするって、 だからタカはイブちゃんを繋ぎとめようと必死だった。 イブちゃんは最初からタカを受け入れるつもりがなかったってこと?」 「ずっと……穂鷹を好きになっちゃいけないとは思ってたよ」 「どうしてそんなこ――」 「いつか穂鷹にあたしより好きな人が出来た時に、 あたしの感情が穂鷹の負担になったら困るでしょ?」 「そんなにタカの気持ちが信じられなかったのかよ?」 あたしは水たまりの出来たテーブルに視線を落とした。
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