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穂鷹の優しさに甘えて、 気持ちが離れてるのを知りながら、 独りになるのが怖くて ずるずると関係を続けるなんて そんなみじめな自分にはなりたくないじゃん」 『もっと強くなるって約束する。 誰よりも強くなってお前のこと守るから。 だから衣舞。俺と付き合おう』 あの日、 ぼろぼろに傷ついたあたしを抱きしめながら 涙ながらにそう誓ってくれた穂鷹。 あたしはそんな穂鷹の優しさに付け込んで彼を利用したんだ。 傷ついた自分を甘やかしてくれる存在が欲しかっただけ。
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