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◇◆◇◆◇ 20時過ぎになって、バイトを終えた那美が お菓子の詰まったコンビニ袋を提げてウチにやって来た。 「いらっしゃーい」 「おじゃましまーす。おーいい匂い」 狭い玄関を上がってスリッパを履いた那美は、 鼻をくんくんさせて頬を緩めた。 「バターチキンカレーだよー。 直ぐに食べる?」 「うん。もーおなかペコペコ。ここ借りるね」 荷物をダイニングの椅子に置いて キッチンの水道で手洗いとうがいを始めた那美の隣で、 あたしはコンロの火を点けた。 今夜のメニューは那美の好きなバターチキンカレー。 それと冷蔵庫にあった野菜で作ったサラダとミネストローネ風のスープ。
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