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だから那美だって別に驚きもしないで、 1.5Lペットボトルのレモンティーをグラスに注ぎながら 「今度はどんな人かなぁ?」 なんて、まるで友達の彼に興味を持つくらいの気安さで訊ねてくるしね。 「さあ?」 あたしは手にしたリモコンでテレビ画面を番組表に切り替えて、 特に見たい番組が無かったから電源を落とした。 「もし、再婚なんて話になったらどーする?」 「別に。反対はしないよ」 「どんな人でも?」 「お母さんを大切にしてくれる人って前提だけど。 あたしのことは考えなくていいからって言ってあるし」 アイスを食べ終え、ターゲットをスナック菓子とクッキーに変えた あたしたちの話題はなぜかウチの母親の恋バナ。
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