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あたしの通学のことを考えて
この家で生活することになったんだけど、
こんなアパートじゃ声も音も筒抜けだし。
多分ね、
大人の目から見たあたしは
まだ子どもだったんだろうな。
だけど、
既にあたしは男女の性についての知識はあったし、
それが年齢相応なのかは分からないけれど、
多少なりとも興味だって持ってた。
まぁ、
あっさり嫌悪に上書きされちゃったワケだけれど。
振り返って考えると、
当時のあたしはやたらと潔癖を求めてた気がする。
それは異性にたいしてだけじゃなくて、
生活の些細な事柄全てにおいてで、
自分と深く関わりがない人たちの言動にさえ
苛立ちやジレンマを感じては腹を立てたり悲しくなったり……
よく言われる情緒不安定なお年頃だったのかしら？
って感じ。
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