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だけど、思い返してみても穂鷹は普通に会話もしてたし、 殴られたダメージは当然あったけど、 不自然に身体が動かなくなってたってこともなかったと思う。 それに、仮にもしそうなら、 穂鷹だって身体の異変に気付いたはずだし。 「今朝会った時、宮本もそんなこと言ってなかったから たぶんソレはないと思う」 「うっわー。じゃあ本物の喧嘩バカなんだ。 それはそれで……あーもー」 那美は唸りながら掌で額を押さえてベッドにしなだれ掛かる。 「どーして。衣舞はそーいうのに好かれちゃうんだろう?」 「別に好かれた訳じゃないと思うよ」 「は? だったらどうして北川に喧嘩なんか吹っかけんのよ?」 そうなんだけどさ。
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