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自分の思考に『どこがピュアだよ!』って セルフつっこみ入れる間もなく、 「おはようイブ」 はい。諸悪の根源登場。 朝っぱらから爽やかな笑顔をきらっきら振り撒きながら 王子の長い指が、あたしの横にある椅子の背を掴んだ。 ちなみに王子の席は窓際の最前列であたしはその隣。 新学期に席替えがあるのは珍しくもないけれど、 席順さえも教師のさじ加減でどうにでもなるってことに 改めて気付かされました。 教師を意のままに操るって もはやVIPとかいうレベルじゃないでしょ。 王子っていうのは、 単純に外見から付いた愛称だと思ってたけど、 まさか待遇までもが王子だったとは知らなかったわ。
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