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勉強を終えた後、
ホテルみたいなエントランスを抜けて
連れて行かれたのは、
繁華街の中心から少し外れた所にあるビルだった。
王子のマンションからはのんびり歩いても5分程度の所だ。
この辺りでは比較的大きな駅の近くということもあって
街の中心部は常に人で溢れ返った喧騒の絶えない所だけれど、
住宅地に差し掛かる手前ともなると行き交う人も少なく、
軒を連ねる店舗は皆落ち着いた雰囲気の店構えをしている。
「友達の家に行くって言わなかったっけ?」
「ん。だからココ。友達ン家」
「どこがよ!」
目の前のビルは
地下1階から地上3階までが商業用で
4階から上は居住用になっているみたいだけれどもね。
ここは地下へ下りる階段の途中。
眼下にあるシックな黒いドアの上には
モノトーンの看板が掲げてあるワケ。
【Dining&Bar・TIME】ってな。
これが友達の家ってか!
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