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零があたしのこと好きな訳じゃないってことくらい知ってるわ!
てゆーか、あたしも好きじゃねーわ!
……とはもちろん言いません。
代わりににっこり微笑んで
バイトの時にしか出したことないような高音で
「ご親切にありがとうございます♪
でも大丈夫ですよ?
あたしたち今とってもラブなんで!」
って言ってやったしね。
その後、席に戻ってからは
いつも以上に零との距離を詰めて、
腕を絡めたり、耳元に唇を寄せて話しかけたり、
甘々なスキンシップを見せつけてやりましたよ。
零は怪訝な顔をしてたけどね。
そして
良太郎はにやにや笑ってたけどね。
カウンター席からちらちら個室を見ていた彼女には
そこまでは分からなかったはず!
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