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◇◆◇◆◇
「何度も来てるのにルームナンバーも知らないなんて、
イブって俺に興味がないんだね?」
エントランスからスマホで零に電話をかけて、
設けられた数か所のセキュリティを解除してもらい、
ようやく辿りついた玄関先。
誰もが見惚れるほど
極上の微笑を浮かべてあたしを出迎えた零は、
にっこりと口角を持ち上げて、
さらりと嫌味な言葉を吐きだした。
「も、うるさい。謝ったでしょ。
それよりネコは? どうしてる?」
雨靴を脱ぎ、
零を手で押し退けて部屋に上がったあたしは
返事を聞く間も惜しくリビングへ足を向けた。
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