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「湯たんぽで身体が温まったからか 随分落ち着いたみたいでさ。今は寝てるよ」 「お腹は空いてないのかな?」 「どうだろうね? ベッドに寝かせてるから様子見てあげて」 言いながら零は洗面所へ入って行く。 あたしは構わずリビングに入ってベッドへ直行した。 「うはっ」 バカでかいキングサイズのベッドの上に バスタオルに包まった小さな顔がちょんと見えて 思わず変な笑いが漏れた。 光沢のある黒いカバーリングに手をついて覗き込むと、 真っ白なお顔をしたネコちゃんは ぐったりとした様子もなく すやすやと心地よさそうに眠っていて ようやく心配していた気持ちが解れていった。
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