811人が本棚に入れています
本棚に追加
「湯たんぽで身体が温まったからか
随分落ち着いたみたいでさ。今は寝てるよ」
「お腹は空いてないのかな?」
「どうだろうね?
ベッドに寝かせてるから様子見てあげて」
言いながら零は洗面所へ入って行く。
あたしは構わずリビングに入ってベッドへ直行した。
「うはっ」
バカでかいキングサイズのベッドの上に
バスタオルに包まった小さな顔がちょんと見えて
思わず変な笑いが漏れた。
光沢のある黒いカバーリングに手をついて覗き込むと、
真っ白なお顔をしたネコちゃんは
ぐったりとした様子もなく
すやすやと心地よさそうに眠っていて
ようやく心配していた気持ちが解れていった。
最初のコメントを投稿しよう!