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「どこに干せばいい?
さすがに玄関の外に干しちゃまずいよね?」
うちのアパートだったら景観のことなんて誰も気にしないし、
うるさいルールもないんだけどな。
言いながら玄関へ向かうあたしの後を、
ベッドから腰を上げた零がついてくる。
「レインコートは浴室で乾燥機掛ければ直ぐに乾くよ」
「乾燥機はいらないから、とりあえず干すだけさせて」
なんてやり取りの後、
レインコートを浴室に干して、
原付の件を管理人さんに連絡して貰っていると、
ベッドの方から可愛い鳴き声が聞こえてきた。
「起きた!」
あたしは電話中の零をソファに残して、ベッドへ駆け寄った。
視線の先にはバスタオルに包まったままもぞもぞと動く小さな物体。
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