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あたしは嘆息して首を振った。
「零だから反対とかじゃなくて。
独り暮らしで生き物育てるのは大変なんじゃないかって思ってるだけ。
病気だってするかもしれないし、
そーいう時、1人で大丈夫かなって心配してんの」
拳に顎を載せて
しばらく思案する様子をみせた零は、
それからおもむろに口を開いた。
「じゃあコイツここで飼うのイブも手伝ってよ。
良太郎にも協力してもらうからさ、
一緒に育てようよ。イブ」
そう言って、
アーモンド形の双眸がじっとあたしを見つめる。
どうしてだろう。
いつもと同じにのんびりとした口調なのに、
まるで懇願されているような気がして、
嫌だって言ったら
零は泣いてしまうんじゃないかと思った。
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