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あの時パパは、 あたしがもっと大きくなって 責任をもって自分で育てられるようになったら 飼ってもいいと約束してくれたけれど、 結局は あたしがその年になるのを待たずに逝ってしまった。 今のあたしになら許してくれるかな? 命の重さと、貴さと、 そして儚さを あたしは十分理解してるつもりだから・・・・・・ あたしはきっと、 いつまでもは一緒にいられないけれど、 せめてこの関係が壊れるまで この仔の成長を見守ることが出来るのなら、 この歪な関係にも何らかの意味を見いだせるのかもしれない。
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