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「あ、あのさ……」
「ん? どうかした?」
「ええと。……車ってまさかコレのこと?」
「そうだよ? あ! もしかしてイブ。スポーツカー嫌い?」
車に疎いあたしでも知ってる超有名外国産車。
その流線型をした銀色の車を前にして
ぽかんと口を開いたあたしに向かって、
王子は長いまつげを数回瞬かせ、
かわいらしく首を傾げた。
「ちょっと狭いけど。そんなに乗り心地は悪くないよ? コレ」
いやいやいや。
そこ違うから。
あたしが言いたいのはそんな事じゃなくて! だね。
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