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そもそも、教室から学校近くのこの駐車場に来るまでに
王子とはひと悶着ありまして。
それは
これから電車でバイト先に向かう予定だったあたしを
王子が送ると言い出したことに発端する。
『送る』
『送らなくていい』
の問答の結果、
あたしが折れた。
面倒クサイってのが一番の理由。
どーでもいーやって感じ。
バイト先は自宅から徒歩15分くらいの所にあるファミレスで
学校の最寄り駅から快速で10分程度。
6つほど離れた駅の近くにある。
なのに
校門を出て王子が向かったのは明らかに駅とは逆方向で、
理由を聞いてみると『車だから』と告げられた。
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