ニンフェア、6歳。

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入学式が無事に終わり、教室へ。小さな机と椅子が等間隔に並んでいますね。 「あ!パパ!あそこにいるのがキースくんだよ!さっき、どこにすわるかまよってたらさそってくれた。」 マスターが指差した方を見ると、隣に座っていた真っ赤な夫婦に連れられた赤髪の男の子が。やっぱり親子だったんですね。 「ニンフェアの席はあそこです。おや……キースくんの近くでよかったですね。」 「わ!キースくん!せきちかくになれたね!」 「お、ニンフェアじゃん!やったな!そっちがニンフェアのとーちゃん?」 つり目気味の大きな目に真っ赤な髪、膝小僧には絆創膏。かなり活動的な子みたいです。しかし、目がかなり利口そうです。 「そう!フェーのパパ。」 「ニンフェアをよろしくお願いしますね。キースくん。」 「おう!おれのとーちゃんとかーちゃんはそこにいるぞ!とーちゃん!かーちゃん!ニンフェアと、そのとーちゃんだって!」 キースくんが両親を呼ぶと、私を見て驚いた顔をしました。私は苦笑い。 「先ほどはどうも。」 「え?パパ、もうおともだちなの?」 「入学式でお隣の席だったんですよ。」 「へー。」 「こら!キース!あんまり大きな声出さないの!すみません。うちの子がうるさくて。」 「いってぇー!」 女性の方がキースくんにげんこつを食らわせた。鈍い音がしたので、かなり強めだ。痛そうだ。
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