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「ま、…って……っ」
顎を掴まれて口内に入って来る舌は神経までが覚えてる。唇の柔らかさも、そのまま両手で耳を塞いで粘膜の音を聞かせようとする動作も
こんなに覚えてる
「いやだ、…っ」
逃げ出してしまいたい。それなのに勝手にアチコチに丹吾さんから植え付けられた地雷が、思い出して確認しろ、って言ってるみたいに丹吾さんを感じ取る
ぐっと背中を抱き寄せられてもっと深く、体が密着して、衣服が邪魔で、ダメだと警告する自分自身も邪魔で
理性と道徳だけを頼り丹吾さんの動き回る舌をただ追い出そうと、そればかり
「止めて、…しないで…」
「…凜」
頬に落ちて来る唇。背中を撫でて来る大きな手の平
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