883人が本棚に入れています
本棚に追加
「正直ほんと、よく分からないよ。…いっつもこれが本気だと思うのに、気持ちはあっと言う間に冷めてく」
「冷めてく恋愛に巻き込む気…？」
「違うよ！そうじゃなくてさ、あぁ…、凜、俺に何て言われたい？」
「は？丹吾さん、さっきからどういう事？」
「凜が離れて行くの嫌なんだ…。誰かを見てるのも我慢ならない」
「…」
「…今泣いてるのは、俺が好きだからでしょう？」
「たん、ごさ…」
ね？そうでしょ？と言葉で追い詰められる。ちっとも彼の言っている事は理解出来ないけれど、勝手に感情は都合良く受け取って、涙が溢れた
「…丹吾さん……。今、本命は誰？俺？」
「そうだよ。凜だけだよ」
「う……っ」
最初のコメントを投稿しよう！