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「俺に“本気の恋愛”預けてよ、凜」 「…怖いよ…」 「でも今手を離す方が、俺は怖いんだ」 甘い香りがふわっと香る。彼が動けば動いたように、通り過ぎればその後に 彼の感情の残骸がこの香りなんだとしたら、俺はもう覚えてしまっている 「凜、俺に抱かれてくれる?」 「ぇ…」 「心配なら時間のある時はずっと会ってるし、電話しても良い。俺だってこの恋が本物だよ、って凜に見せてあげられない以上、出来る限り気持ちの方を見せるから」 「…丹吾さん」 「んー?」 「俺、すぐに捨てられるんじゃないの…?」 「あはは、そう思ってるのも知ってる。んーじゃあ、どうしたら信じて貰えるかな?」
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