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分類するなら俺は間違いなく生粋のゲイだ。今まで好きになった何人かはノーマルで、何人かは同性もイケるバイだったり、同じゲイだったり。そしてノーマルとバイに関しては始末の悪い事に、別れた後や告白した後に、周りへ吹聴して回る奴が居たりする 奇異の目を、からかう言葉を、傷付けると分かって向けて来る容赦ない嫌悪を 無難に笑って受け流すのが嫌になった同性愛者はきっと山のように居るんだろうけど 俺は成人する頃にはそれが怖くなって恋愛から遠ざかるように演技へ更に没頭した。あっと言う間に時間は経つもので、今二十三歳。また懲りずに新しい恋をしてしまってる訳だ。共演者で、恋愛対象がどうなのかも分からない人に 探る。彼の思考を考え方を、俺に接して来るその優しさの裏を、読み取る そうやって知れば知る程彼への気持ちを加速させてしまって、観察して行くにつれある仮説が日に日に確信に近いものへと変わって行く 中島さんを撮ったカメラマンの、佐山京介さん、と、中島さんの距離 これはそういう対象として見るから気付くものなのかな。普通は誰もそこへの思考には至らないと思うし、実際二人の間に怪しいものはないと言えばないのだけど。頻繁な連絡の取り合い、そして何より、佐山さんの執着の仕方
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