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目の前が暗く、私の心にひびが入ったように感じた。 「…今、なんて?」 「え~、だから、あたし…ミナトくんが好きなのー!」 そんな……。 妹と好きな人がかぶるなんて……。 本でもテレビでも聞いた事がない……。 「え、でもさー!ユリ、ミナトはユリより歳上なんだよ?」 「ううん、知ってる。でも、好きなのー」 好きな人がかぶると、ユリとは姉妹なんてやってられないかもしれない……。 私だって、ミナトが好きー。 「でも、ミナトって歳下に振り向くかな?」 「ヒドい…ヒドいよ…。っう…好きなんだよ…っ」 あ…、私はユリを泣かした。 初めてだった。 「ご、ゴメン…。」 「っ協力してくれる…?」 「………うん……」 したくない、したくないよ… 私だってミナトが……ミナトが…好きなんだもん…。 「…ありがと、お姉ちゃん」 ユリの笑顔が、初めて憎いと思った。 ユリが出て行ってから、私は泣いた。 とにかく、泣いた。 ミナトー。
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